ウイルス禍でも良かったこと

院長の八塚です。 

プロ野球がようやく開幕しました。無観客試合ながらも、TV中継があるとちょっと昔の日常が戻った感があります。声援がない分、打球の鋭い音やミットに収まるボールの音、ベンチからの掛け声、などがよく聞こえます。その音を聞くと、自分たちがかつて草野球していたのと同じような感覚が蘇ります。球団側も本意では無い状態での開催ですが、「音」という素材を再認識する怪我の功名がありました。

 また、年に数回は必ず参加していた学会や講演会ですが、これもWeb開催とか、ZOOMセミナーなどという形で開催されるようになりました。ここでも良かったことがありました。

いつも会場の席では遠くて見えなかったスライドですが、手元で見れるため、細部までくっきり見え、よりリアルな症例が味わえます。さらにいうと、講師に質問するために、講演後に長々と順番を待つこともなく、マンツーマンで質問し易いという利点もありました。色々と工夫し、試してみると、目から鱗ということもあります。コロナ禍で止むを得ないとはいえ、良い面にも目を向けることが前向きな考えに繋がります。

しかし、その場にいて、同じ空気を吸い、共感できるという楽しみは減ってしまいました。個人的には、講演会後に講師を中心にお酒を酌み交わしながら、苦労話や裏話を聴くことが、その人の本質に近づけると思っているので、それができないのが残念ではあります。