院長の八塚です。
10月になりました。朝夕が涼しくなって、少し肌寒くなってきました。例年通りだと、行楽の秋、運動会の秋ですが、コロナ感染防止のため、今年は控えめといった感じです。
コロナが蔓延し始めてから、はや半年以上経ち、次第に感染の輪郭が分かってきました。第一に人口密度が高いところで広がりやすいということです。3蜜を避け、大騒ぎをしない、身体接触をしない、そういう所では大きなクラスターにはなっていません。
そう考えると、人口の密集度の低い田舎に住むメリットはかなり大きいです。都会では「どこに行っても『人』がいる」「人間を守ってくれる自然がない」と言われています。
一方で、田舎には、まだまだ人の手を必要としている里山があちこちに存在しています。これまで大都市にばかり人が集中し、「地方消滅」とか、「地方には何もない」とか言われていましたが、これからは本当に地方の時代になる予感がします。
実はもう20年前から分かっていたことですが、首都圏は後期高齢者だけで、800万人以上を抱える大変な状況に差し掛かります。同じ高齢者といっても、野菜作りや農業で日常的に体を動かしていた方と、都会生活で体を使うことの少なかった方とでは、体力や元気度が全く違うように思います。
とはいえ、子供の教育となると、都会の環境の方が良いと思っている親が多いのが実情のようです。平均的に頭の良い生徒の集まる都会の環境が、多様性と変化に満ちた様々な人の入り混じるこれからの国際社会の中では、さほど役に立たないであろうことは容易に想像できます。
新政権になったことで、地方の活性化が進むことを期待します。