目に見えないけれど大事なもの

6月に入りました。
昨年の梅雨入りは5月12日と異常に早かったので、今年も早く梅雨入りし、ジメジメと8月まで続くのでは?と心配していました。

幸い、梅雨には入らず、天気が良い日が続きました。おかげさまで5月の明るい日差しの中、気持ちの良い風が吹く日を味わえました。

とはいえ、雨もしっかり降ってもらわなければなりません。山あいをドライブしていると、ダムの水量がいつもと比べて少なくなっている光景を目にします。「湯水のように使う」という言葉がありますが、海外の乾燥地域においては、考えられない言葉です。

子供がオーストラリアのホームステイに行った時、「シャワーは3分以内に!」と言われたそうです。今後は水資源を巡って、国際的な紛争が広がることが予想されています。日本の広大な森林資源と豊かな水資源を守り、次の世代に渡さなければなりません。

私たちはお金の話を聞くと、すぐに理解したり、納得するのですが、目に見えない大切なものに関しては、感覚が鈍くなっています。

いくらお金を積んでも買えないもの、いくらお金をかけても元に戻せないものはたくさんあります。清浄な空気、清浄な水、安全な食べ物、そして健康な身体は、人が生きていく上で不可欠なものです。

技術が進み、生活が便利になるに連れて、いろいろな分野で様々な問題が起きています。プラスチックゴミの問題にしても、プラスチック製品が大量に出回り始めた50年前から、とっくに予想されていたことですが、今だに解決策がありません。

便利で役に立つ、けれどもそのマイナス面に関しては、私たちはとても鈍感です。それでも、一生懸命に考えていけば何か解決策が浮かんで来るはずです。(院長)