むし歯と気圧

こんにちは、院長の八塚です。

 

暑さ寒さも彼岸まで・・という言葉もございますが、

今年は残暑が長引くようです。朝夕にはちょっと涼しさを感じる時間帯もありますが、

まだまだ日中は陽射しが強いですね。

 

さて夏から秋にかけては国内で最も台風が多く発生する季節です。

先日も日本列島に同時に3つの台風がやってきました。。

台風による気圧の変化で、頭痛や歯が痛くなってしまうと耳にしたことはありませんか?

この気圧と歯痛にはどのような関係があるのでしょうか。

 

歯の内部には歯髄腔(しずいくう)と呼ばれる神経の通っている空洞があり、

また鼻の両サイドには「上顎洞」と呼ばれる空洞があります。

台風などによって短時間に空洞の外の気圧が下がると、急激な変化に対応できずに圧がかかり、

一時的に歯痛が生じることがあります。

これを「気圧性歯痛」といい、飛行機でも同様に生じるため「航空性歯痛」とも呼ばれます。

 

このような歯の痛みは、健康な歯や適切に処置された歯ではほとんど起こりませんが、

むし歯があったり治療途中の歯がある場合には、歯痛が起こりやすいです。

むし歯や治療途中の歯がある方は、痛くなる前に早めの受診をおすすめします。

 

地球からすると、大気の層はとても薄いものですが、その空気にも重さがあり、

私達はその一番底で生活しているのですね。