院長の八塚です。
今年ももう年の瀬。年をとる毎に、師走がやってくるのが早くなる気がいたしております。来年は平成30年、平成最後の年になります。昭和天皇から、今の天皇に替わられて、阪神淡路大震災、東日本大震災と2度にわたる未曾有の大災害に際し、ひたすら国民の無事と安堵を願われた平成でした。ちょうど一年前の赤塚高仁さんの講演会でもお話されましたが、天皇に会われた方皆が、自然と頭を垂れてしまうのは、天皇に慈しみのお心を感じるからでしょう。
先日、海外在住の日本人の方と話をする機会がありました。その方は帰国子女で、言葉の壁はなかったのですが、事業をしていく上で、外国の考え方や習慣に惑わされ、髄分と苦労されたとのことでした。海外では、「自分さえ良ければ、他人がどうなろうと構わない」のが、本流だそうです。逆に、人様の目を気にすることがないので、自分の思い通り、やりたいようにスピード感を伴って事を運べます。一方、日本では、報・連・相が大切で、協調なしには進みません。また、独善的なことをすると人間性を疑われます。総じて、事業展開のスピードを考えると、日本はこれからもっと取り残されていくでしょう。でも、日本人の心の中に「いつもお天道様がみている」という言葉のように、恥ずべき事はしてはならないという心根があるのではないでしょうか?。
私が敬愛する経営者である稲盛和夫さんは、生き馬の目を抜くような厳しい業界にありながら、天に恥じない生き方をされてきた実践者です。この度も母校の鹿児島大学に京セラ株100万株(時価80億円)を寄附されたそうです。絶えず言行一致される姿やご著書には、学ぶべきところが山盛りです。